それを見て恐怖におののく人がいて、また、それと闘って勝てば消滅できるし、負ければ死んでしまう僧侶がいる以上、霊はいるというべきなのだ。
(中略)
情報空間(仮想空間)にしか存在しないが、物理的に実在するのと同じ影響を生身の身体に与えるということだ。
以上を、苫米地 英人 (著)『苫米地英人コレクション1 洗脳護身術』54ページより引用させていただきました。
困ったものです。
私達の一般的思考では、それと闘って勝てば消滅し、負ければ死んでしまうのなら、それを実在すると考えてしまうからです。
本当は仮想空間にしか存在しないものでも、それが物理的に実在するものと同じ影響を身体に与えるのなら、それは現実世界にリアルに存在するものだと認識してしまう。
どうしてそうなってしまうかというと人間の肉体は情報空間に強烈な臨場感を持てばホメオスタシスフィードバックが起こってしまうという知識がないからです。
もし自分の肉体に火傷の痕が残れば炎がそこに存在したと確信するからです。
しかし冷たいものを熱いと催眠術をかけて触れさせたところ火傷の痕ができてしまったという実験を催眠術の本で読んだことがあります。
現実世界だけではなく情報空間あるいは仮想空間にさえも臨場感を持つことのできる人間という動物にとって真実とは何かを見極めるのが難しい要因になっているということでしょう。
それが実際には存在していなくても、それの存在を固く信じさらにそれに強烈な臨場感を持てばそれが実際に存在するのと同じ効果を人間にもたらす。
この事実は現在SNS上で盛んに話題となるサタニズム、悪魔主義と無関係ではないでしょう。
悪魔が存在すると固く信じ悪魔の存在する仮想空間に強い臨場感を持てば実際に悪魔が存在するのと同じ効果を現実世界にもたらすことでしょう。
となると仮想空間が影響を及ぼすのはホメオスタシスフィードバックによる人間の肉体だけになので、それが本当に存在するかどうかは、人間の肉体に起こる反応以外で判断すれば良いことになります。
真実を探求するなら人間の生物としての肉体反応は場合によっては除外したほうが良さそうです。

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