洗脳護身術を体得するには、その準備段階として次の三つの技術を習得しなければならない。
変性意識の生成
精神の基礎体力の育成
マインドエンジニアリングの体得
以上を、苫米地 英人 (著)『苫米地英人コレクション1 洗脳護身術』56ページより引用させていただきました。
以下これら三つの技術について本書に書いてあることを簡単にまとめてみます。
変性意識は精神医学的には「乖離状態」と説明され、自身の意識が現実世界から離れてしまった状態を言う。
本書では物理的現実世界ではない仮想世界に臨場感があり、ホメオスタシスフィードバック状態がある状態だと定義している。
精神の基礎体力は、高度に抽象的な空間を身体性をもって体感し、操作できるような能力を意味する。
簡単にいうと想像力で生み出したものを操ったりすること。
現実以外の世界を自由に構築して、体感する能力のこと。
想像した世界に構築した事象を自在に動かせる能力のこと。
自分の身体で実感するレベルまで、想像の世界に臨場感を持ち、そのうえで想像の世界の構築物を自在にコントロールできるパワーがそれに当たる。
マインドエンジニアリング(内部表現の操作)とは、自らが作り上げたイメージを、洗脳したい相手の心に植え付けて、相手にも自分が見ているイメージを見させ、なおかつそれを操作するテクニックのこと。
相手の心の中にでき上っているイメージを自分もイメージし、それを操作することで、相手の心の中のイメージも同じように動かすテクニックのこと。
具体的にはホメオスタシス(恒常性)を利用する。
ホメオスタシスとは我々の身体を安定した状態に保とうとする、生体の自律的な作用のこと。
ホメオスタシスは気温や季節の変化、外敵との関係など外的要因(環境)にも、常に反応して生体を維持するフィードバック機能を有している。
ホメオスタシスは生体が常に安定した状態に向かうように、人類の進化を最適化させてきた。
二人の人間が長い間一緒にいると、自然とホメオスタシスが同調してくるなど、人間には不思議な同調作用が存在する。たとえば意識していなくても、勝手に呼吸や心拍のリズムが同じになる。
このことは、自分自身のイメージさえ自由に操れれば、何もしなくても相手の世界に割り込んで影響を与えられる可能性を示唆する。
ホメオスタシスの同調を利用すれば、変性意識下の自分のイメージを相手にも見させることができる。
まとめは以上です。
詳しくは本書を参照してください。

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