マインドエンジニアリングとは、このように情報空間に拡大した人間のホメオスタシスフィードバック回路に、介入的に操作を加えることだ。
以上を、苫米地 英人 (著)『苫米地英人コレクション1 洗脳護身術』84-85ページより引用させていただきました。
これとはちょっと違うのかもしれないが先日ローカルのテレビ番組で、閉店の決まったデパートの営業最終日の様子が報道されていて多くの人が(400名くらい?)スマホをかざしながらデパートの閉店を見守り、あちらこちらからありがとうの声が上がり涙を流す人さえいた。
当然このデパートは閉店して、新しいデパートに生まれかわる。
今の日本にはよく見られる光景だ。
これってもしやらせでないのなら、日ごろテレビを目にしている多くの視聴者にとっては、大きなデパートの閉店には多くの人が集まり「ありがと~う」と感謝の言葉をデパート側に投げかけ涙を流すほど感極まるのが常識である情報空間ができ上っていたのでは?と思ってしまう。
それまでにテレビによって、大手デパートの閉店イベントではデパートの閉店を惜しむ声と感謝の声で盛大に盛り上がる情報空間が出来上がっていたので、ごく自然と閉店時間に人が集まり閉店を惜しむ声とそれまでの感謝を述べることが、その場にいた即興の一般人に可能だったのだろうと思う。
テレビではデパートの閉店とはそういうものだったので通りがかった人や閉店の情報を得た人はホメオスタシスのフィードバックにより居ても立ってもいられなくなり、テレビ局の望むような盛大な閉店セレモニーの映像が撮れたのだと思う。
これと同じことはデパートの閉店イベント以外にも鉄道でもしばしば行われていたので、一般人は自然とそういう流れになり、自分のやっていることに何の不思議も感じなかったんだろうと思う。
テレビでやっていることに一般人は疑問を呈しない。
テレビでやっていることは一般人は自然とやりこなすことができる。
テレビの作り出した情報空間で視聴者はホメオスタシスのフィードバックを起こすように洗脳されている、あるいは、洗脳されてきた。
テレビは視聴者がホメオスタシスフィードバックを起こすような仮想空間を作るのが主な仕事なのだろう。

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