認知科学で機能と脳、すなわち心と脳を統合するのは内部表現である。内部表現は物理空間からマインド空間(情報空間)まで広がっていると考える。これに介入する手法が、ホメオスタシスを利用したマインドエンジニアリングである。
(中略)
情報空間の操作に圧倒的な臨場感を持たせることで、肉体にまで影響を及ぼすという方法論である。
以上を、苫米地 英人 (著)『苫米地英人コレクション1 洗脳護身術』81-82ページより引用させていただきました。
本書に書いてあることを詳細に理解するのは難しいですが、簡単に言えば、人間は仮想空間に圧倒的臨場感を持てば現実ではなくそちらの方にホメオスタシス(恒常性)のフィードバック作用が起こり肉体も実際に影響を受けるということではないでしょうか。
それゆえに相手の仮想空間に介入することができれば、相手の内部表現を操作することができる。
内部表現は心と脳が統合したもので物理空間からマインド空間まで広がっているので相手にホメオスタシスフィードバックを起こさせて肉体にまで影響を及ぼすことができる。
具体的にはホメオスタシスの同調を利用する。
ホメオスタシスの同調を利用すれば、変性意識下の自分のイメージを相手にも見させることができる。
それの存在を知らなければ欲しいと思うこともなかったのに、何かの拍子にそれを知ってしまうと買いたくなってどうしようもないという状態があります。
それを手に入れて幸せな自分がいる仮想空間に圧倒的に臨場感を覚えてしまって、それを手に入れていない現実世界が不愉快になってしまう。それを手に入れていない現実世界が何か不機嫌でいたたまれない気持ちになる。そしてことあるごとにそれを手に入れて幸せになった仮想空間の自分のことばかり考えてしまう。
その欲しいものを手に入れた仮想空間にいる自分の方が、それを手に入れていない現実世界にいる自分より快適であるという状態に臨場感を覚えてしまうと、ホメオスタシスのフィードバックによって脳と心の内部表現は欲しいものを手に入れた仮想空間にいる自分の内部表現に戻ろうとする。仮想空間の自分の方が快適であり本来の自分であると思ってしまう。そして実際にその欲しいものを購入して手に入れてホメオスタシスのフィードバックは完了する。
テレビの洗脳特にコマーシャルというのはそういうものではないでしょうか。
ホメオスタシスのフィードバックは基本的には快へと向かうのでしょう。
ホメオスタシスは平時には自分がいい気分(快)になる方向へフィードバックする。
しかし何か危険が迫った時などは、それに適した内部表現になる方向へフィードバックするのでしょう。この緊急時のフィードバックが平時も続くようになると肉体には病気として現れるようになるのでしょう。

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