私が幸せなのは紛れもない事実だ

私は今日も明日も飢えることはないだろう。
私は今日も明日も雨風を防げる家の中で眠ることができる。
寝ている間に獣に襲われることはないし、砲弾が飛んでくることもないだろうし他国の兵士に襲われることもない。
そう思って生きている。

水道の蛇口をひねれば飲むことのできる綺麗な水がいくらでも手に入る。
体が汚れればいつでも温かなシャワーを浴びることができる。
暇になればNetflixでいろんな映画やドラマを定額で見ることができる。

ツイッターではある程度自由になんでも書くことができる。
それによって警察に捕まることはほとんどない。

私は自由に本を読むことができる。
私には思想と信教の自由が約束されている。
そういう国で私は生きている。

もし借金まみれで破産しても自己破産の手続きで人生をリセットできる。
生活保護だって場合によっては受けることが可能だ。
働かなくても生きていける。
私はそういう国で生きている。

そういう私を幸せ以外の言葉で表現できようか。
こんなに恵まれている私が幸せでないはずがない。
私が幸せなのは紛れもない事実なのだ。

だけどこの心の渇きは何だ。
だけど日々の生活の中で自分は不幸だと思ってしまうのは何故だ。
こんなにも自分は豊かで自由で幸せなのに自分を不幸だと感じてしまうのは何故なんだ。

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