これを一番象徴する話がこれです。
犬が人を噛んでもニュースにはならないが人が犬を噛めばニュースになる。
わりと有名な話でニュースの本質をとらえたとされる言葉です。
普通で当たり前のことは話題になりにくいが、特殊で滅多にないことはすぐに話題になります。
物を売るためには話題性が必要なので、自然と新聞テレビとワイドショーは特殊で滅多にないことばかりを取り上げるようになります。
そして新聞テレビとワイドショーで特殊で滅多にないことが多くそして繰り返し取り上げられるので、それらに接する人々は特殊で滅多にないことがだんだん普通に思えてきます。
特殊で滅多にないことが当たり前に思えてくるのです。
このようにして新聞テレビとワイドショーは当たり前を破壊してきました。
これと同じことは映画やドラマにも言えます。
映画やドラマが扱うのは断然に悪人と犯罪が多いです。
何もない日常で善人ばかりの映画やドラマを誰が見るでしょうか。
