新聞テレビワイドショーの描く仮想現実で夢見る日本人

新聞テレビとワイドショーは時に真実を報道しない。
そうあってほしい現実を報道する。
それはまさに彼らの描く仮想現実である。

人権絶対重視で国家がなく差別のないみんな平等なひとつの世界。
それが彼らの描く理想の現実。
そして彼らはその理想の現実が実現した仮想現実を日本人に見せている。

新聞テレビとワイドショーの描く仮想現実はディズニーランドだ。
夢の世界だ。そこでは理想が実現している仮想現実。

新聞テレビとワイドショーの言う差別反対は、特定の差別に対するものであって、すべての差別に反対するものではない。人権もそうだ。すべての人権を彼らが重視しているわけではない。特定の人権を重視している。

区別は差別の始まりだ。
そして、区別は平等を壊す始まりだ。

しかし人間は区別をする動物だ。
言語がそうできている。
言語はすべてを区別する。

人間が皆平等であれば差別は起こらない。
人間を男と女に区別するから差別が起こる。
しかし男と女は生物学的に異なるので区別しないと人間が困る。
人間の都合で人間を男と女に区別するから差別が起こる。
そしてその差別を解消しようとしてまた新たな差別を生み出す。
力が強い男性と力が弱い女性を平等にするためには男性を差別して男性の力を弱めなければ女性と平等にはならない。
このようにして常に区別から差別が生まれる。

しかし、新聞テレビとワイドショーはこのような真実には目をつぶる。
男性に対する差別は差別ではなくただの区別だと主張する。
夢の国に差別は不要だからだ。
夢の国では自分たちに都合の悪いものは見えないしあってはならない。

そういうものがあっては、新聞テレビとワイドショーの描く仮想現実に齟齬が生じてしまい、この仮想現実で夢見る日本人が夢から覚めてしまうかもしれない。

それは避けなければならない。

日本人を夢から目覚めさせてはいけない。

タイトルとURLをコピーしました